【真面目な話】自分はプラスになってるのか。これは自己満足なのか。


気持ちの変化-仕事-

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渡航する前から8月のはじめにかけて
「自分ができることはなにか」を

現状をきちんと知らないのに考えていた
(自分では知っているつもりになっていた)


なんか壮大なスケールで考えてたり
でも決して自分の能力が足りていると
思っていたわけではなくて
漠然とした不安も平行してありました



まだ大学生。
マンパワーになれるかさえ定かじゃない。



トンガについて最初の1週間は
ここでお部屋探しも含め
生活・活動するための様々なオリエンテーションを受けます。


調整員さん
(JICAの事務所でボランティア活動にかかわるの様々な管理・情報共有をしてくださっている方々)
からは

「協力隊の報告書は三ヶ月毎なの。ゆうさんの最初の報告書が最後の報告書になっちゃうんだけどね。」
「三ヶ月だからきっとやっと慣れてきたくらいで帰っちゃうことになるね。」

とおっしゃってるのをきいて


そうか、みんなは2年間ここで活動するんだ。
私はたった三ヶ月・・・。

分かっていたことなのに
しっかりと実感できたのは
この報告書の話を聞いた時でした。




そして8月2週目

実際職場に入ると
想像していたのと違って
ちゃんと仕事が与えられました



1年がかりのプロジェクト
何年も前からやってるプロジェクト
他の国から来たボランティアの方が残していったもの

色んなものがこの保健省にはあって

すでに沢山の人がきちんと働いている、、

かどうかは怪しくても笑
ちゃんと所属している人がいる



メディアチーム単独で
動いているわけではなくて
ほかのチームからの要請に合わせて
メディア制作を行っている


なのに3ヶ月だけ来る私が
なんとも壮大な変なことを考えていたもんだ。
来た時のメモを見るとほんとに笑えます笑


仕事をもらってこなす。

そうやって何か役割を与えられて
それを完成させていくのに
満足する。

というかマンパワーになれているんだ
という感動と安心感

「自分は仕事というものをやっている。」

こう思っていたのが最初の数週間





8月も終わりごろに近づくと

こなしていくだけの日々に
なんだか自分が+プラスになっていないんじゃないか

という気になってくる


というのも
私だけ仕事をがんばって
休憩ばっかりしているように見える職場のトンガ人

トンガ人ずるい!
とかじゃなくて

単純に
「私はこの人たちの仕事を奪ってるんじゃないか?」

という気持ちになってくる




「マンパワーになることが
現地の人のプラスになるというわけじゃないんだよ」

と赴任したときにお世話になった
調整員さんに言われた言葉が

ぐるぐるぐるぐる
頭の中を駆け巡る



どうしたらいい?




それからは
一人でやっていた仕事を
チームのメンバーに頼るようになりました

「これはどうだろう」
「これはどうしたらいい?」
デザインを多めに作って
「どっちがいい?」
と聞いてみたり。



そうしていくうちに手伝ってくれたり
知らないことを一緒に模索したり
もっと+αでいろいろやってくれるようになりました

最初はこれじゃあマンパワーになれてないと
なんか仕事を途中でとられちゃった感じが
しているときもあった




私は大学生といえども
ほとんどほかの青年海外協力隊隊員さんと同じ条件で
いろいろいろなものを与えていただいています。

生活費や渡航費

渡航費なんて
二年間ここにいる方たちと
同じ費用かけて
私はたった三ヶ月しかいないわけです。


三ヶ月だけだから活動が少ししかできないわけじゃない
三ヶ月だからこそこの短い期間みっちりやらないと意味がない

協力隊の活動はよく
マラソンに例えられるという話をききました。

二年間という期間
それは「あっという間」というには
とても長い期間だと私は思います。

ひょっこりきて帰ってしまうのとは違い

日々使うお金から
現地の人とのかかわり方
自分のモチベーションなど
持久走しなきゃいけないわけです。

ただ私はその距離(期間)がとても短い。
他の隊員さんの1/8。

ならばもっと速いスピードで走るべきなんじゃないか
日々の活動の+プラスをもっと増やすべきなんじゃないか


そう考えるようになりました。

ただ考えるだけで
特に実行に移せない。

新しいプロジェクトを持ち掛けてみるけど
あんまり乗り気にならない職場の人たち。

なんで、なんで、なんで・・・。

あれ

ああ、まって。


これじゃあ究極に自己満足の世界じゃないか
職場の現状を見て「こうしたほうがいい」
と思えたわけじゃなくて
自分がもっと速く走るために「これはどうか」
と言っているだけ
そんなの受け入れてもらえなくて当然かもしれない。

特にこのトンガという国では
そうなのかもしれない。




「プラスになっていないんじゃないか
もっと速く走らなきゃ
でもこれってただの自己満足なんじゃないか」



こんな気持ちがぐるぐるぐる駆け巡って
結局やっていることは最初とあまり変わらない
ただ頼ることだけは続けて。



でもある時別のチームの女性の方とランチに行ったとき
「そういえばLさん(健康食生活チームの人)がね、ゆうが来てくれてよかったと言ってたよ」

「なんで??」

「メディアチームのひと前全然仕事してなかったのよ。納期がめっちゃ遅くて、何度Lさんが頼みに行っても『今忙しい』とかなんとか言って全然完成しない。でもあなたが来てからもう何個もポスター作ってるじゃない。」


ああ

これでよかったんだ。

ちょっとはプラスになってたんだ。


なんだか泣きそうになりました。


色々ぐるぐると考えていたけど
結局私が見ているのは
私が来てからの「職場」であって
その前の「職場」を知らなかった。

前の職場より
すこしでも良くなってるなら
私が来た意味があったのかな。

もちろんこれで満足する必要はないし
考えることはずっと続けるべき
でも
ヒステリックに考えるなんてことはもうないと思う。


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以上

ごちゃごちゃしておりますが
仕事の気持ちの変化でした。


言ってもまだあと
一ヶ月ちょっとある。笑

頑張ろう。


では(^^)






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